【絶対王者 敗れる】

8月19日(金)

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甲子園が下関国際の勝利のムードになっていた

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“高校最強軍団”大阪桐蔭はなぜ散った? 下関国際にまさかの逆転負け「3つの敗因」

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1点ビハインドの九回、複数の選手は早くも泣き出していた(C)日刊ゲンダイ

1点ビハインドの九回、複数の選手は早くも泣き出していた

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センバツ圧巻V大阪桐蔭の“侵攻”に日本中の高校から怒りの声! 関東、東北が“草刈り場”に西武・森がマスクに“八つ当たり”指骨折の大失態 「捕手としての所作」の欠落を名球会OB指摘春のセンバツ甲子園 ネット裏スカウトの手帳に載った「ドラフト候補の名前」

 春夏連覇の夢がついえた。

18日に行われた甲子園大会の準々決勝。春のセンバツVに続き、今大会もぶっちぎりの優勝候補と目されていた大阪桐蔭は、下関国際(山口)にまさかの逆転負けを喫して甲子園を去った。

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試合を制した下関国際は昨春のセンバツメンバーが14人もベンチ入りしているし、2番手で六回2死満塁から登板した背番号6の遊撃手・仲井慎は150キロ近い直球を投げるなど、もともとチームに力はあった。

それでも、大阪桐蔭には小・中学野球の日本代表経験者ら、全国の野球エリートが揃い、ドラフト候補もゴロゴロいる「最強集団」。なぜ番狂わせは起きたのか。

■「いつでも点を取れる」という過信も

「プロ注目の2年生左腕エース前田の温存が原因で、攻撃のリズムが崩れたのが敗因のひとつだと思います」とは、高校野球雑誌「ホームラン」元編集長の戸田道男氏。

「大阪桐蔭の先発は初戦から川原、前田、川原と続いた。順当にいけば、この日は前田が先発するところ。その前田を温存したのは準決勝、決勝を見据えていたからでしょう。下関国際の力を見誤った起用が、特に攻撃陣に焦りを生んだのではないか。初回に2点を取った直後、1死一、三塁の好機で一塁走者が盗塁死したのが象徴的です。その後もチグハグな攻撃が目立ち、要所要所で攻め落とせなかったのが痛手でした」

 同様のことは、1点リードの八回、1死二、三塁の好機の場面にも言える。大阪桐蔭は上位打線だったからか、小技で追加点を取りに行かず、2番、3番打者が連続で空振り三振。チャンスをフイにした。

「大阪桐蔭打線は、優勝した春のセンバツで大会新の11本塁打。今夏の地方大会では7試合で54得点を挙げている。“格下”相手にいつでも点を取れるという過信もあったと思う。接戦になったにもかかわらず、ボール球に手を出したり、大振りが目立ちました」(関西地区担当スカウト)

■追う展開に対する“免疫”なく…

一方、こんな指摘もある。スポーツライターの楊順行氏は、1点ビハインドで迎えた九回裏の攻撃で大阪桐蔭の複数の選手が涙していたことを挙げ、こう話す。

「1点差ですし、全員が本塁打を狙える大阪桐蔭打線なら、たとえ2死になっても諦めるのは早すぎます。これで思い出したのは、2014年の石川県地方大会決勝。星稜は0-8で迎えた最終回に9点を返し、サヨナラ勝ちを決めました。ナインは終始、『こっから逆転だ!』と笑みを浮かべていた。カラ元気でも、そういった胆力は試合終盤で重要な要素になると思います。しかし、大阪桐蔭の現チームが公式戦で負けたのは1度だけ。試合のほとんどは序盤に大量リードを奪い、危なげなく勝ってきた。だから、こういったピンチで力を出し切れなかったのではないか」

 県大会は1度もリードを許すことなく圧勝。今甲子園でも初戦を除いて常に先制点を奪って試合の主導権を握ってきた。追う展開に対する免疫がなく、そこにもモロさがあった。新チームになって唯一の公式戦黒星を喫した春の近畿大会決勝も、優勝した智弁和歌山(和歌山)に3点を先制され、そのまま押し切られたものだった。

相手を圧倒するのが当たり前と言う慢心。敵は己にあったということでもある。

 

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