あまりの低評価に身を引くしかなかった。
阪神は9日、海外FA宣言した鳥谷敬内野手(33)がチームに残留すると発表した。球団幹部が、鳥谷から8日夜に連絡が入ったと明かした。
今オフ、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指したベテラン内野手への各球団の評価は厳しかった。昨季はブルージェイズがスカウトを派遣して鳥谷の調査を続け、一時はメッツ、ナショナルズ、パドレスらが補強のリストに加えた。ブルージェイズは、正二塁手候補として獲得に動いたといわれるが、各球団とも評価は「5人目の内野手」。要するに内野のユーティリティーとして獲得を検討したに過ぎなかった。
「鳥谷はメジャーでの実績はなく、今年6月で34歳と年齢的に選手として下り坂に差し掛かる。レギュラーを確約して獲得するにはリスクが高い。メジャーの球団が提示するのは良くても1年250万ドル(約2億9000万円)程度でしょう。打席数に応じた出来高払いや、2年目は球団に選択権のあるオプションが付く可能性もあるが、いずれにしても控えの内野手だけに好条件は望めません」(ナ・リーグスカウト)
鳥谷は一時「日本(阪神)より条件が悪くてもメジャーに行く」と周囲に話していたそうだが、渡米を断念した最大の理由はカネだった。阪神が鳥谷の引き留めに提示したのは4年16億円超といわれる。単純計算で年俸は4億円だ。年俸が大幅にダウンする上に、出場機会が確保されないメジャーよりも、条件のいい阪神を選んだわけだ。
■「結局カネかよ」の声が出る可能性も
約2カ月間にわたった鳥谷の移籍騒動は、ようやく収まったが、割を食ったのは阪神に他ならない。年が明けても、鳥谷の去就が決まらず、現場も編成も身動きが取れなかったからだ。阪神では正遊撃手の鳥谷流出に備えて、チーム内での配置転換を計画していた。中堅の大和を遊撃にコンバートし、二塁の西岡を中堅に回すことなど、ポジションのシャッフルを検討していた。鳥谷が決断を先延ばししてきた結果、チーム編成もままならず、守備位置が定まらない同僚選手の自主トレにも影響を及ぼしていたのだ。
鳥谷が元のさやに収まり、コンバート案は白紙に戻るとはいえ、チーム内に感情的なしこ
りが残る可能性はある。ここまで鳥谷ひとりに振り回されてきただけに、チーム内から「あれだけメジャー、メジャーと言っておいて残るのか。結局、カネかよ」といった声が出てきてもおかしくはない。
阪神は今年で球団創設80周年。メモリアルイヤーでの日本一を目指しているが、早くも空中分解か。
▽鳥谷の話「熟考に熟考を重ねた結果、残留を決意した。皆さんに大きな心配をかけた分、リーグ優勝と日本一を勝ち取り、喜びを分かちあえるように今季も全力でプレーしたい」
今日の逸品
高級食材 ふぐの白子焼き

昨日は同級生が来店してくれました。
その当時は京都の高校ラグビー界を牽引してきたメンバー

昔しは良いライバル関係でした
写真左 母校 東山の主将
写真右 伏見工の主将
二人共も変わってません。来てくれると嬉しいもんです。