【完全連覇】

 

1月5日(火)

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強かった

青学“完全連覇”に大騒ぎも…箱根駅伝栄えてマラソン滅ぶ

 毎年のことだが、現状を直視すればこの賑わいはむなしいばかりだ。

 第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、青山学院大が10時間53分25秒で2年連続の総合優勝を果たした。1区から一度も首位を譲らない完全優勝は、1977年の日本体育大以来、39年ぶりのこと。4日発売のスポーツ紙はどれも「青学完全優勝、2連覇」をデカデカと報じていた。

 しかし、圧倒的な強さを見せた青学大の選手から20年東京五輪の有望選手が出てくるかといえば、話は別だ。

 例えば、男子1万メートルの日本記録は昨年11月に村山紘太(旭化成=城西大OB)が14年ぶりに更新した27分29秒69。これはロンドン五輪金のモハメド・ファラー(27分30秒42=英国)より速い時計だが、ファラーの自己ベストは26分46秒57。金を狙う連中によるタイム度外視の牽制レースに加わるためには、27分前後の時計がなければ無理だ。実際、08年北京五輪1万メートルの3個のメダルは、27分01秒から04秒の争いだった。


■「2時間7分台」でさえ4人

 ならば、マラソンはどうか。「箱根駅伝が日本のマラソンをダメにした」と言われて久しいが、過去の記録を見ればそれも納得だ。

 駒大OBの藤田敦史が、00年の福岡国際で2時間6分51秒で優勝したものの、箱根を走った選手で6分台を記録したのはこの藤田のみ。他に6分台の記録を持つ高岡寿成と犬伏孝行は箱根を知らないランナーだった。

 藤田以降、箱根経験者で2時間7分台を出した選手も4人しかいない。順大時代に「山の神」と言われた今井正人(31)が昨年の東京で7分39秒をマークするも、7分台は3年ぶりだった。

「高校時代にトラックや駅伝で好タイムを出した選手の多くは、関東の大学で箱根駅伝を目指す。若い選手が五輪や世界陸上以外で大観衆とマスコミにこれほど注目されるイベントはないですから。でも、箱根を走ることや、区間賞を取ることなどが大きな目標となってしまい、それが達成されると燃え尽きてしまう。だから大学を卒業すると陸上をやめたり、実業団に進んでも箱根ほど明確な目標がないのでマラソンの練習に身が入らないのです」(陸上関係者)

 箱根駅伝で走る距離は1区間約18~23キロ。42.195キロの長丁場でスタミナと駆け引きが要求されるマラソンへの転向は容易ではない。箱根のスター選手からマラソンの有望選手が出てこないのは、駅伝人気の裏返しでもあるのだ。


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