【清原越え】

8月22日(火)

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今日の記事 

凄い選手が現れた

本塁打、打点大会新記録! 

「甲子園は清原のためにあるのか!」

植草貞夫ABCアナウンサーの名言を借りると

「甲子園は中村のためにあるのか!」

甲子園を沸かす、光のような強肩。
広陵・中村はなぜ投手をやらないか。

posted2017/08/21 17:00

 

甲子園を沸かす、光のような強肩。広陵・中村はなぜ投手をやらないか。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

清原超えの可能性がある本塁打が話題になりがちだが、肩も凄まじいの一言。ドラフト1位候補という評価もうなづける。

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Hideki Sugiyama

 高校生の中に、メジャーリーガーがいるような――。

 そんな雰囲気さえある。

 今大会、強肩・強打で注目度ナンバーワンの選手となった広陵の捕手・中村奨成である。

 彼が二塁へ送球すると、それだけで球場が「うおおおおおお~」とどよめく。

 彼の指先から放たれたボールは、物理的にこんな軌道を描くことがあるのかと思えるほど、空中にきれいな直線を引く。そのまま、永遠に真っすぐ行ってしまいそうだ。

 かつて、イチローの外野からの返球をアメリカのメディアは「レーザービーム」と表現したが、連想されるのは、まさに光の軌道だ。

 これまで何人もの「強肩」と呼ばれる高校生の捕手を見てきた。だが中村の肩は、それらとはまったく異質だ。

 遠投は120メートルだという。数字だけで言えば、過去、そう申告していた選手は他にもいた。ただ中村の送球には、その数字だけでははかれない凄みがある。

「対戦したときも、送球が見えなかった」

 中村は中学時代、広島の「大野シニア」という軟式野球のクラブチームで捕手としてプレーしていた。現在はチームメイトの一塁手の大橋昇輝は、中学時代は同リーグに所属する別のチームでプレーしていたという。

「地域では中学時代から、中村の名前は知れ渡っていました。『化け物がいる』みたいな(笑)。マツダスタジアムでワンバンでスタンドに入れたことがあるって聞いてて、とんでもないバッターだなと。軟式ってぜんぜん飛ばないんで。実際に対戦したときも、(二塁までの)送球が見えなかった」

 投手のボールを速くて「見えない」ということはあっても、捕手のボールを「見えない」と表現するのを初めて聞いた。

 そんな逸話を聞けば聞くほど、素朴な疑問が湧く。

 歴代の指導者は、なぜ、中村に投手をやらせなかったのか――。

 

なぜ投手じゃないのか聞いてみると……。

 中村に尋ねると、中学3年生の頃、ピッチャーをやったことがあるそうだ。

「ただ、コントロールが悪くて……。あと、僕のボールを捕れるキャッチャーがいなかったんです」

 あの肩で荒れ球となれば、わからない話ではない。ダルビッシュ有が小学校時代、捕手をやっていたのも同じ理由だった。

 中村の捕手としての魅力は、その強肩だけでなく、抜群のコントロールにもある。投手としてはコントロールが悪かったということが、にわかには信じがたい。そう問いかけると、しばらく考えて「何が違うんですかね」と白い歯を見せた。

 監督の中井哲之も、じつは一度、中村をピッチャーにしようと考えたことがあるそうだ。

「あいつの方から一度、言ってきたことがあるんですよ。ピッチャーをやりたい、って。だから、ストッパーにでもしようかと思って投げさせてみたんですけど、棒球なんです。ピッチャーのボールやない。うちのエースの平元(銀次郎)が、本当に素晴らしい回転のボールを投げていたんで、その違いがよくわかった。ただキャッチャーをやらせたら、捕ってから小さいし、速いし、強いし、ねらったところにビシッといく。まあ、キャッチャーしかできないんですわ」

打っては今大会すでに6本塁打。守っては、2秒フラットが合格ラインとされる二塁送球タイムの平均が1・85秒。送球の正確さも相まって、バントを処理しての二塁封殺を度々披露し、大きく評価を上げている。おまけに足まで速い。

 

中村は、まさに、キャッチャーをやるために生まれてきた。

 

中村奨成(なかむら・しょうせい) 1999年6月6日生まれ、広島県出身。大野東小1年から野球を始め、3年から捕手。大野シニアでは県8強。広陵では1年春からレギュラー。50メートル走6秒0。遠投120メートル。181センチ、78キロ。右投げ右打ち。

 

本日の逸品 

 

活はも焼き霜造り

 

 

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