【大新聞1】

2月22日(月)
皆さんこんにちは。
すっきりしないお天気です。
今日の記事
都合の悪い事は記事にはならない
閣僚らの暴言、失言を書かない大新聞の腐敗劣化


これでは内閣支持率が下がらないのも当たり前だ(C)日刊ゲンダイ

これでは内閣支持率が下がらないのも当たり前だ(C)

 過日、国会で安倍政権がメディアを萎縮させているかどうかが議論になった。
 安倍首相は「日刊ゲンダイ」を例に挙げて「これが萎縮している姿ですか」と反論していたが、「大新聞の名前を挙げられないその答弁こそが、萎縮を認めている証左」だろう。もっとも、最近の大新聞を読んでいると、これは「萎縮」などという生易しい事態ではないように思えてくる。むしろ大新聞側が、積極的に政権に「すり寄っている」ように見える。
 このところ国会では、連日、安倍本人や閣僚、自民党議員による妄言、失言、暴言の嵐だ。ところが、大新聞はまるで報じない。
 例えば、15日の衆院予算委員会での安倍の年金減額発言。株価下落でGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に運用損が出たらと問われ、「想定の利益が出ないなら、給付で調整するしかない」と開き直った一件だ。虎の子の年金をリスクのある株で運用してくれなど、国民は誰も頼んでいない。勝手に株にブッ込んでおいて、損失が出たら減額なんて、許されない。普通なら大新聞が揃ってトップニュースで報じるべきなのに、ベタ記事扱いだった。
麻生財務相との軽減税率導入を巡るやりとりもそうだ。同じく15日の予算委で「ある程度、混乱が起きると覚悟しておかないと」とシレッと発言。中小零細商店が廃業する可能性についても、「そういった例がないとは言わない」と言い放ったが、大新聞はこれも小さく報じた程度だった。18日になって麻生はこの答弁を訂正したものの、「誤解を招いたなら」と、条件付き弁解。本人は悪いと思っちゃいないんだろう。
「誤解を招いたなら」という言い草は、放射能の除染基準に関し無知をさらけ出した丸川環境相も使っていた。法律知識のない岩城法相、担当なのに「歯舞」を読めなかった島尻らアホ閣僚の失態も、大新聞は囲み程度でお茶を濁していた。
 甘利前経済再生相の口利きだって、本人が“睡眠障害”で雲隠れしてしまったら、大きく書かない。レクサスおねだりも、秘書個人の問題のように矮小化している。甘利口利きは、自民党を巡る長年の政官財癒着が根っこにある疑獄事件なのに、大新聞の追及は信じられないような腰砕けぶりなのだ。
■まともなジャーナリスト感覚を喪失
 そのくせ大新聞は、「野党共闘つぶし」になるネタはことのほか熱心に取り上げる。
 安倍“応援団”の読売が〈解党に慎重な民主へ不満〉〈維新、新党構想棚上げも〉と連日、民主と維新の不協和音を書きまくり、日経も17日、〈民維合流 八方ふさがり〉と報じた。
 そうしたら、18日の朝日が1面に〈民維合流先送り方針〉と大見出しを打った。
 自民党の丸山和也参院議員による「黒人、奴隷が大統領」という、驚愕の問題発言もあったのに、それは第2社会面の下の方の囲み記事扱いだった。
 丸山発言は、日米関係に亀裂が生じかねない大暴言である。ちなみにブロック紙の東京新聞は、丸山発言を1面でデカデカやっていた。これぞ、マトモな感覚だろう。
政治評論家の野上忠興氏も呆れてこう言う。
「丸山議員の『奴隷』発言なんて、海外特派員が聞いたら『この国の民度はどうなっているのか』と腰を抜かすような大失言で、囲み記事で済ますなんておかしい。甘利前大臣は会見時に、秘書について調査結果を出すと明言していた。あれはどうなったのか。新聞はなぜもっと追及しないのでしょうか。『野党共闘つぶし』にしても目に余ります。本来、まともなジャーナリスト感覚なら、野党に一定程度の力があってこそ、政治の緊張関係が維持でき、健全な民主主義が育つと考えるものです。そうしたメディアの役割を放棄してしまっています」
もはや大新聞は、安倍官邸と一体化していると言わざるを得ない。
明日へ続きます。

今日の逸品 
鹿児島産 本まぐろ 赤身 


旨味と香りがあります。
寿司の握り、刺身でどうぞ