【京都御苑の桜】

 

3月22日(火)
皆さんこんにちは。
九州も桜の開花宣言がありました。
近畿も明日あたりでしょうか?
今日の記事
円陣の声出しと野球賭博とは別ものでしょう
渡邉恒雄 なぜ言葉を発さず静かに巨人を去ったのか

御年89歳…(C)日刊ゲンダイ

御年89歳…(C)

 野球賭博報道の焦点が徐々にずれてきた。最近は巨人を含む複数球団による、試合前の「声出し」に絡んだ金銭授受が大きく報じられている。
 もちろん、それも厳密には賭博と解釈できるため、軽微とはいえモラルの問題として考えるべきだろうが、そういう報道の分散によって野球賭博の問題が薄れたり、その実態究明がうやむやになったりしたら、巨人にとっては好都合だろう。
 実際、巨人は問題の本質と真摯に向き合っているように思えない。ナベツネこと渡邉恒雄最高顧問をはじめとする3首脳が辞任し、新オーナーに老川祥一氏(74)が就任したわけだが、彼は読売グループ本社最高顧問という、言わばご隠居さんだ。なんでも、彼をオーナーに指名したのはナベツネだという。なんという、老々人事だ。しかも、老川オーナーは読売新聞の政治畑を歩んできたというから、かつてはナベツネの部下だったのだろう。一方のナベツネは巨人を離れたとはいえ、親会社のトップであることに変わりはない。こんなことで球団改革が進むわけがない。
しかし、それなら今後もナベツネがフィクサー的に巨人を操るのか問われれば、そこにも疑問が残る。なにしろ今回のナベツネは不思議なほど言葉を発しない、つまり元気がない。これまでの彼なら過激な言葉のひとつくらい吐きそうなものだが、今回は静かに巨人を去っただけである。
 これについて、私には2つの見方がある。巨人への執着の消失と、ナベツネ自身の「老い」だ。
 さすがのドンも今年90歳になる。衰えは自明であるうえ、昨今は読売新聞の部数減少、巨人戦の地上波中継激減などにより、読売グループが巨人を保有する意義も薄れてきた。そもそも現代社会の中では新聞社が球団を保有したからといって、そう簡単に新聞の拡販にはつながらないだろう。また、新聞だけで世論をコントロールできる時代でもなくなった。
 巷では「どうせナベツネのことだから、しばらくしたら再び球団に戻るだろう」という意見もあったが、今回はその線も薄いと思う。そもそも巨人オーナーになるまで野球に興味がなかったとされるナベツネが、90歳を越えてまで、親会社のメリットが少なくなった巨人の、しかも火中の栗を拾いにいくだろうか。
そういったもろもろを含めて巨人の今後を考えると、かつての黒い霧事件を遠因とする西鉄のようなシナリオがよぎる。もちろん、まだ現実的ではなくシナリオを紡ぐための要素が増えてきたという段階にすぎないが、あの天下の巨人軍にも想定できるということだけでも隔世の感がある。実際、あれだけの老舗球団が抜本的な体質改善をするためには「身売り」がもっとも効果的にちがいない。

山田隆道

山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。MBSラジオ「亀山つとむのかめ友Sports Man day」など野球情報番組のコメンテーターとしても活躍中。
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