【稀勢の里引退】

1月17日(木)

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ん~これで 引退か フラストレーションが溜まる。最後は意地みせて欲しかったな

「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

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引退会見では「一片の悔いもございません」と語った(C)日刊ゲンダイ
引退会見では「一片の悔いもございません」と語った(C)

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「相撲が幼い」

 横綱が負けると、普通は館内から悲鳴にも似た声が上がる。期待を裏切られ、「まさか」という気持ちがそうさせるのだ。しかし、稀勢の里(32)の場合は「あー……」という、諦めまじりのため息が大半。もはや、負けて当然、と思われているのだ。

15日も栃煌山に完敗し3連敗。昨年9月場所から数えれば、横綱として史上ワーストの8連敗となった。立ち合いから前に出るも、まわしを取るのか押すのかハッキリしない取り口で、栃煌山にあしらわれるように寄り切られた。

そして翌16日、ついに引退を決断。記者会見ではその心境を、「私の土俵人生において、一片の悔いもございません」と語ったものの、相撲取材歴50余年、評論家の中澤潔氏は現役最後の取り組みを見て、「こんなひどい横綱は今まで見たことがない」と、こう続ける。

「新入幕力士が横綱と当たったときのような相撲でした。稀勢の里は立ち合いで前に出たが、いきなりもろ差しを許している。年齢や地位を考えれば、これまでの集大成を見せるべきなのに、相撲があまりに幼すぎます」

横綱としての通算成績は「36勝36敗97休」。2017年3月場所で左上半身を大ケガしたとはいえ、土俵に上がるより休んでいる方が多い。もともとメンタルが脆く、大関時代から「ノミの心臓」と言われ、何度も綱とりに失敗した。

だからだろう、稀勢の里本人に対しては当然として、そんな横綱をつくり上げた相撲協会、横綱審議委員会に対しても批判の声が上がっている。

昇進基準無視にもろ手で賛成

 稀勢の里が昇進を決めたのは、17年1月場所で初優勝した直後。前場所は優勝した鶴竜に2差をつけられての12勝3敗と、「2場所連続優勝、あるいはそれに準ずる成績」という昇進基準を無視してのものだった。

横綱昇進の手順として、まず審判部が臨時理事会の開催を依頼。それを受けて協会執行部が横審に諮問を行う。当時、協会側は昇進基準の代わりに「前年の最多勝(69勝)」を横綱推挙の理由に挙げていた。

これに、横審はもろ手を挙げて賛成。昇進基準の無視を批判するどころか、たった15分の話し合いで昇進を決めてしまった。

当時の守屋委員長は「(昇進させても)もうよろしいのではないか。(期待しているのは)私というより国民でしょう」と言う始末だった。

前出の中澤氏は「本来、横審とは相撲協会のチェック機関ではないか」と、こう話す。

「横審が誕生したのは1950年。当時、東富士、照国、羽黒山の3横綱がいたが、成績不振のため、協会は横綱の大関降格ルールをつくってしまった(後に撤廃)。これに好角家たちが『自分たちで横綱をつくっておいて、降格を許すようでは権威も何もない』と猛反発。『強い横綱をつくらなくてはならん』という名目で横審が誕生した。それが今の横審は何ですか。見識も知識もないド素人の集団。しかも、彼らの素人目で見ても、稽古総見の稀勢の里は『不安』だったというじゃないですか。それが実際に3連敗。引退勧告などをすべきなのに、それすらできない。これでは何のためにあるのかわかりませんよ」

問題横綱を野放し

 横審がマトモに機能していた時代も過去にはあった。貴乃花は大関時代の94年、9月場所で全勝優勝を果たすも、7月場所が優勝次点ですらない11勝だったことから、横審は昇進見送りと判断。貴乃花はこの年の1月場所と5月場所で優勝しており、安定感は稀勢の里の比ではなかった。にもかかわらず、「基準を満たしていない」という理由で昇進を拒否された。

それが今やどうだ。設立当初の理念はどこへやら、大手メディア幹部などの名誉職同然となっているのが横審の現状だ。無報酬だからいいだろう、では済まされない。

事実、ここ最近の横審は何の役にも立っていない。品格のカケラもない朝青龍を野放しにし、白鵬の土俵上での素行も当初は見て見ぬフリ。17年11月場所中に発覚した日馬富士暴行事件に便乗する形で、ようやくヒジ打ちや張り差しなどに苦言を呈すだけだった。

その日馬富士に対して、北村委員長は、「引退勧告とか休場させるとか注意とかあるが、具体的にどのレベルの処分がという話にはなってない。ただ、厳しい処分が必要だろうという、抽象的な話があった」と訳のわからないことを話し、結論を先送りにした。そうこうしている間に、日馬富士は引退。その後、横審は「引退勧告相当」と発表したものの、後の祭りだ。

稀勢の里に対して「激励」を通告したといっても、そもそも横審には昇進を決める以外に何の権限もなく、通告には拘束力もない。そうでなくとも、現在の横審には以前から専門家の間で不要論がある。彼らが無理やりつくった稀勢の里が醜態をさらしていることで、それが再燃し始めている。

引退を決意した稀勢の里と一緒に、横審が「退場」したって誰も困らない。

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