【兼高かおる世界の旅】

2月12日(火)

皆さんこんにちは

今日の記事

「兼高かおる 世界の旅」

子供のころ日曜日の朝TVでよく見ていた。

海外に行ってみたいと思ったのもこの番組だった。

旅番組の走りだったのでないだろうか?

旅行ジャーナリスト・兼高かおるさん 尊厳に満ちた孤高の死 独身を貫き、一番大切だと思うことを実行し続けた人生 

私は、「孤独死」という言葉が平成を象徴する一つのキーワードと考え、あえて書きました。非婚の人が増える中、誰もが家族に看取られて死ぬということはもはや幻想です。

老年に差し掛かって急に不安になり、「介護と看取りをしてくれる若い女性と結婚したい」と婚活を始める男性もいるようですが、財産目当ての後妻業に引っ掛かってもいいならどうぞ、とつい毒づいてしまいます。また、家族に囲まれていたとしても、醜い遺産争いの声を聞きながら死んでいく人だってたくさんいます。

人は皆、一人で死にます。だから、孤独、または孤独死は寂しくてみじめなものだという考え方は、そろそろやめにしませんか。

私は仕事柄、さまざまな人と出会いますが、「一流」と言われる人には一つの共通点があると思っています。それは、孤独を恐れず、勇気に換えて生きているということ。

1月5日に亡くなられた旅行ジャーナリストの兼高かおるさんも、まさにそのお一人だと感じます。東京都内の介護施設にて、90歳での本当の旅立ちでした。死因は心不全ということですが、突然死ということではなく、年齢とともに心肺機能が低下した老衰によるものだと推測します。

伝説の番組『兼高かおる 世界の旅』が始まったのは1959年のこと(当初の番組名は『兼高かおる 世界飛び歩き』)。わが国の海外渡航者が年間1万人という時代でしたから、テレビに映るものすべてが珍しかったのを覚えています。

もちろんスタッフはいたのでしょうが旅先ではひとりで決断、決行せねばならぬことも多くあったはずです。こんな女性がおるんや…と幼かった私はテレビを通して新しい女性像を見た思いでした。生涯で訪れた国は150カ国以上。距離にして地球180周。

そんな兼高さんは、生涯独身で通されました。なぜ結婚しないの? と質問されたとき、彼女は「結婚することがわからない」と答えたそう。女性が専業主婦になるのが当然だった時代のこの発言。その兼高さんの最期が、介護施設でたとえ家族がいなかったとしても、誰がその死を「孤独で可哀そう」だと言えるでしょうか?

私は、人間の尊厳は「移動できること」だと日頃から話しています。認知症の人も、旅行をすると元気になり、笑顔が戻ります。

兼高さんの人生は「移動」の連続でした。独身を貫き、一番大切と思うことを実行し続けた人生。その先に訪れた「尊厳に満ちた孤高死」ではないでしょうか。

長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。近著「薬のやめどき」「痛くない死に方」はいずれもベストセラー。関西国際大学客員教授。

本日の逸品

蛍烏賊(ほたるいか)

 

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