【専用列車で・・】

2月24日(日)

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権力を誇示しようとしてるだけ

金正恩氏が専用列車を選んだわけ…

2019.02.24 06:59

金正恩氏が専用列車を選んだわけ…

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮・平壌から中国を経てベトナムに入る鉄道ルートは約4千キロに及び、空路なら約3時間半で済むところを、2日半前後かかるとされる。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がベトナムまで専用列車を走らせるという多大な労力を費やす選択をした裏には、国民に向けたメッセージとともに、会談相手であるトランプ米大統領を強く牽制(けんせい)する意図が込められているようだ。

金正恩氏の祖父、金日成(イルソン)主席は1958年のベトナム訪問で中国南部の広州まで列車で移動した後、空路でハノイ入りした経緯がある。金正恩氏は、カリスマ性の強かった祖父の服装や行動をまね、権威付けを図ってきた。今回も祖父の訪越とルートを重ねることで、米朝会談に一層重みを持たせる狙いとみられる。

金正恩氏は昨年4月に核開発との「並進路線」から経済建設に総力を集中させる新たな路線を打ち出した。鉄道でベトナムに向かう際に経由する広州など中国共産党独裁下で経済発展を遂げた都市を走ることで、経済再建に突き進む姿とともに、北朝鮮の地方都市も広州のように発展できるとのメッセージを国民に示す思惑もうかがえる。

昨年の南北首脳会談で韓国の高速鉄道に強い関心を示した金正恩氏が、発展した中国南部の街並みを車窓から眺めたいという個人的な願望をかなえるためとも考えられる。金正恩氏が路線の一部だけ乗車する可能性はあるものの、幹部ら随行員に中国の車窓を見せ付け、経済建設の必要性を理解させる効果はある。

さらには「北朝鮮側一行は既にハノイに向けて出発しており、後戻りできない」とトランプ氏に圧力をかける計算も読み取れる。

ハノイでは、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮国務委員会の金革哲(ヒョクチョル)対米特別代表らが21日から首脳会談の議題をすり合わせる実務者協議を続けている。だが、ビーガン氏は今月上旬の平壌での協議では、非核化措置や見返りとなる「相応の措置」をめぐる意見の隔たりが埋まらなかったことを認めており、協議は会談直前までもつれ込むとみられている。

金正恩氏が既に移動を始めたとすれば、金革哲氏が経過を報告し、指示を仰ぐのが難しくなる。実務担当者間の協議ではなく、トランプ氏自身の決断に期待を託してきた金正恩氏が、トップの判断が必要な議題は「会談本番で決めよう」とトランプ氏にメッセージを発信したともいえそうだ。