【仁徳天皇陵】
5月18日(土)
皆さんこんにちは
今日の記事
世界3大墓 もっと早くに世界遺産登録されても良かったと思うが・・
世遺産に登録「仁徳天皇陵」は本当は誰のお墓なのか?
日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」(大山古墳、堺市)を含む大阪府南部の「百舌鳥・古市古墳群」がユネスコの世界遺産に登録される見通しとなった。
仁徳天皇陵古墳は5世紀中ごろに築造され、全長約486メートル。エジプト・クフ王のピラミッド、中国・始皇帝陵と並び、世界3大墳墓と称される巨大さだ。巨大すぎるため、鍵穴形の全貌を肉眼で見ることは、残念ながら不可能だ。
古墳群を見渡せるよう、堺市役所最上階の21階展望ロビーは無料開放されているが、その地上80メートルの高さをもってしても、仁徳天皇陵古墳はこんもりとした森のようにしか見えない。
そのため堺市博物館では、上空300メートルからの眺望や、古墳内部の再現CGなどを360度映像で体験できる「仁徳天皇陵古墳VRツアー」を実施している。同館の入館者数も増加中だ。百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産の国内推薦候補となった2017年度には、前年比17.6%増の約16万人となった(堺市文化観光局調べ)。
そのことは大阪府の世界遺産事務局も認めていて、こう説明してくれた。
「『百舌鳥・古市古墳群』には前方後円墳や方墳など大小89基の古墳があり、そのうちの49基を申請しました。いずれも4世紀後半から5世紀後半に築造されたものです。仁徳天皇陵は太古の昔から『中陵』という地名で、『延喜式』によるとこの名が仁徳天皇をさすため、平安時代から仁徳天皇のお墓となり、幕末に決まりました。応神天皇のお墓は近くに誉田八幡という神社があり、ここの祭神が応神天皇のため、応神天皇陵となったのです。2カ所とも、具体的に誰のお墓なのかが分からないのが現実です。仁徳天皇や応神天皇が実在したかどうかを含めて謎は残りますが、それでも古墳群の歴史的価値が高いことは疑いようもありません」(福田英人主任専門員)
歴史家の安藤優一郎氏はこう言う。
「仁徳天皇陵についてはかなり昔から、『本当に仁徳天皇のお墓なのか?』と疑問を抱く研究者がいました。だから現在は『伝』の文字を付け加えて断定を避けているのです。邪馬台国がどこにあったのかと同様に、古墳に誰が眠っているかは古代史の大きなミステリー。今回の世界遺産登録を機会に歴史ロマンを味わっていただきたいと思います」
