【日本選手権100M決勝】

6月29日(土)

皆さんこんにちは

今日の記事

圧倒した。

横で走っていた桐生君も力の差を感じがだろう

サニブラウン 東京五輪決勝への“宿題”は「スタート&歩幅」

公開日: 更新日:
桐生(左)には勝ったサニブラウンだがタイムは10秒02と伸びず(C)日刊ゲンダイ
桐生(左)には勝ったサニブラウンだがタイムは10秒02と伸びず(C)

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「まあ、何とも言えないタイムですね」

陸上日本選手権男子100メートル決勝を10秒02(向かい風0・3メートル)の大会新記録で制したサニブラウン・ハキーム(20)がこう言った。

一時、激しく降っていた雨もやみ、風もほとんどない中でレースは行われた。スタートこそ桐生祥秀(23)に後れを取ったが、中盤から後半にかけての加速力でトップに立つと、後続を引き離し先頭でゴール。2年ぶり2度目の優勝で世界選手権(9~10月・ドーハ)の代表に内定した。2着は桐生の10秒16。小池祐貴(24)は10秒19で3着だった。

「世界にはまだまだ化け物みたいな人が多い。今のままではダメだと思っている。この課題を持って帰り、練習して(世界選手権に)挑めればと思う」
そう語ったサニブラウンが、現時点では日本選手の中で力が抜けていることはよくわかった。ならば、来年の東京五輪では、1932年ロス大会の吉岡隆徳(6位=10秒79)以来となる同種目のファイナリストになれるのか。

参考になるのは、前回のリオ五輪の記録だろう。決勝に進んだ8人の準決勝の時計を見ると、ウサイン・ボルトの9秒86がトップ。ワーストでも、ヨハン・ブレークとトレイボン・ブロメルの10秒01だった。サニブラウンが予選を通ったと仮定すれば、同組で走るメンバーのレベルにもよるが、準決勝通過条件の2位以内に入るためには9秒95前後の時計は出したい。

この日は、カギを握るといわれるスタートは悪くなかった。それでも反応時間(リアクションタイム=RT)は8人中7番目の0.153秒だった。
リオの同種目で大会史上初の3連覇を達成したボルトもスタートは得意ではない。リオ決勝のRTは8人中2番目に遅かった(0.155秒)。しかし、195センチの長身からライバルより平均で4歩ほど少ない歩数(41)と60メートル以降の超人的なスピードで世界の頂点に君臨した。

6月27日付の本紙でもサニブラウンのRTに触れているが、188センチと大柄でも現在の歩数は43歩(2年前は44・7歩)。リオ五輪銅メダルの記録は9秒91(ドグラス=カナダ)。歩幅(ストライド)をさらに広げ、トップスピードも高めつつ、課題のスタートの反応時間も短縮すれば、サニブラウンに奇跡のメダルも見えてくるのだが……。
本日の逸品
上から
赤いさき、天然シマアジ、横紋ハタ
KIMG0100
煮つけ、塩焼きがお薦めです!