【出る、出ない】

7月6日(土)

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今日の記事

親方の意見は正しい

今場所悪化させたら力士人生が終わってしまうかもしれない。

貴景勝の7月場所休場で…師弟関係の希薄さまた浮き彫りに

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以前から「休め」と主張していた千賀ノ浦親方(右)に最終的には従った貴景勝だが…/(C)共同通信社
以前から「休め」と主張していた千賀ノ浦親方(右)に最終的には従った貴景勝だが…/(C)共同通信社

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 小田原評定にようやく結論が出た。

 カド番大関の貴景勝(22)が、7日初日の名古屋場所を休場することが決定した。途中出場の意思はなく、これで大関から陥落。新大関となった場所からわずか2場所で陥落するのは、2000年の武双山以来、19年ぶり2人目だ。関脇となる9月場所で10勝すれば、元の地位に復帰できる。

貴景勝は、「師匠の判断は絶対。力士生命にかかわってくること。万全に治す方が正しいとも言われた」と話したものの、休場が決まるまでは師弟で意見の対立が表面化、ドタバタ劇が繰り広げられていた。

 もともと貴景勝は出場する気満々。一方、師匠の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)は「稽古不足。無理する必要はない」と主張。先場所、右ヒザの靱帯を損傷するケガを負っただけに、実際、稽古不足は誰の目にも明らかだった。
4日の朝稽古後には、名古屋場所の宿舎で4時間にも及ぶ話し合いを行ったが、「出たい」「休め」の応酬で平行線に。貴景勝がイベントに出演するため、話し合いは一時中断。このとき、千賀ノ浦親方は、メディアにこう説明した。

「稽古が万全じゃないから、休場しろ、休場しろと言っている。本人は『(右ヒザに)違和感があったら名古屋に来てない。東京で治療やリハビリをしています』と言うが、まず稽古をしていない。このままではぶっつけ本番みたいになる。相撲はそんなに甘くないですから。師匠として(本場所に)出させるわけにはいかない、と」

これに貴景勝はなおも、「出たい、出させてください」と強弁。何が何でも出るつもりで、親方の説得に耳を貸そうとしなかった。

貴景勝にすれば、休場=大関陥落とあって、「出たい」と思うのは当然。しかし、いくら本人が「右ヒザの状態は万全に近い」と言っても、そもそも関取衆と胸を合わせていない。去る2日に相撲を取る稽古を再開したものの、相手は同部屋の幕下か、それ以下の力士。状態を測る相手としては不足も不足だ。
貴景勝は先場所5日目から、右ヒザのケガで休場。8日目に強行出場するも、あっさり負けて9日目から再休場となった。

 評論家の中澤潔氏が言う。

「大所高所から見て、総合的に判断した千賀ノ浦親方の言葉には説得力がある。最悪の事態を防ぐため、言って聞かせるのが親方の役目ですからね。もし、先場所と同じように途中休場となれば、『大関の相撲かよ』とファンに失望されかねません。弟子を説き伏せられなかった親方自身の指導力も疑問視される。これが手塩にかけた弟子なら、びしっと『休め!』と言えたのでしょうが、貴景勝は貴乃花から引き取った力士だから、どこか遠慮もあったのでしょう。貴景勝も貴景勝で、おそらく『自分を育てたのは貴乃花』と考え、自分の意志を通したいと意地になっていたのではないか」

■師匠の強権も一長一短
最終的に親方の判断を受け入れたとはいえ、貴景勝が反発していたのも事実。こうも面と向かって師匠に歯向かった力士も珍しい。確かに千賀ノ浦親方の主張は正論。説得できたからよかったものの、メディアに事細かに「こう言ったけど納得してもらえなかった」と説明することで、逆に「弟子に言うことを聞かせられない」という印象を与えてしまった。さらに言えば、これだけ休むべき理由が揃っていながら、数時間かけないと説得できなかったということでもある。

角界では問題横綱白鵬(34)と宮城野親方(元前頭竹葉山)の関係を見ても、師匠の指導力のなさ、影響力の希薄さは顕著になっている。かつては師匠は絶対的な存在。そんな主従関係が過去の暴力指導につながっていたことも否めないが、こうなると一長一短ではないか。

「弟子は親方の私生活、言動、面倒見など、すべてを見ている。普段、いい加減な親方が稽古場でだけ厳しく指導したところで、誰も言うことを聞きません。現役時代の番付は関係ない。その意味で、今の親方衆は相撲への取り組み方が甘いのではないか。力士数が減った影響か、部屋の運営やひいき筋の接待などが優先され、弟子に割く時間が減っているのでしょう。親方は文字通り、親も同然。弟子を導くために、自分の言葉に説得力を持たせるよう、日頃から相撲と向き合う努力を欠かしてはいけません」(前出の中澤氏)

四方丸く収まったとはいえ、角界における師弟関係の希薄さが浮き彫りになった騒動だった。

本日の逸品
鳥取産 極上 岩牡蠣
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