【楽・苦・美基礎知識 フランカー、NO8】

9月18日(水)

皆様こんにちは。

本日は定休日です。

(第三回)

第三列(バックロー)

フランカー7番、6番、ナンバーエイト8番

運動量の多い一番きついポジションだ

【今からでも間に合う!ラグビーW杯の基礎知識」

フランカーはチームNo.1の走行距離誇る“遊軍” タックルも随一のリーチ・マイケル 

フランカーは軍事用語で側兵、側面部隊の意味を持つ。つまりスクラム第3列(バックロー)の側面にいて攻めたり守ったりするのが仕事だ。

ラグビーは格闘技であると同時に、ランニングのスポーツでもある。

球を持ったところに相手より早く、多くの人数が集まってくれば、有利になるのは明らかだろう。フランカーは試合の中で一番走行距離が長いといわれる。試合内容によって差は出るが、だいたい平均10キロは走っているという。

フランカーはスクラムの側面にいるから、すぐに離れることができる。FWとバックスのつなぎ役として、それこそボールのそばに常にいるように走り回っていなければならない。

フランカーのリーチ・マイケル(東芝)が目立つのも、ボールに絡んでいることが多いからだ。その動きを追うと、まずスクラムなどから味方にボールが出ると、すぐにバックスの後ろをフォロー。順調にパスが回ってウイングまで渡ると見たら、ウイングからのリターンパスを受けるようなコースを走る。途中でバックスがミスすればカバーに走るし、バックスがタックルされたらすぐ密集の核となって味方に再びボールが出るよう踏ん張る。

一方、ディフェンスに回るとこれまたタックル、タックルだ。バックスが突破されればすぐカバーに行くし、スクラムサイドを相手FWが突いてきたときも、まずフランカーが飛び込むことが多い。2015年の前回W杯で、日本チームのタックル1位はリーチの51回。W杯の通算最多タックル数はニュージーランドのフランカー、リッチー・マコウの225回。3大会22試合で決めたものだ。

リーチもリッチーもフランカーであると同時にキャプテンでもあり、責任感の強さが数字にも表れている。このようにフランカーは攻守になんでもやる“遊軍”なのだ。

バックローの真ん中にいるNO8はスクラムの杭のような存在で、体が大きくチーム一破壊力のある選手が務めるのが普通だ。日本不動のNO8はアマナキ・レレイ・マフィー。花園大学からNTTコムに進み前回W杯前に日本代表入りしたとき、当時のエディー・ジョーンズHCが「Xファイル(特殊能力を持った)ギフト(神様からの贈り物)だ」と喜んだのは有名な話である。抜群の馬力に加え、高校時代ウイングをやっていただけあって足も速い。

リーチ、姫野(あるいはラブスカフニ)、マフィーのFW第3列は、世界でもひけをとらない日本の主力エンジンだ。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)