【スコットランドをボコる】
10月14日(月)
皆様こんにちは。
今日の記事
1989年日本の勝利は彼らは認めていません。
今回は力ずくの勝利!
日本の兵、走り、起きてはタックルの連続で撃破!
ゴールはそこじゃない
まだ終わりじゃない・・
日本にこんなに沢山のラグビーファン今までどこに隠れとったんやろう?
大一番でスタメンの福岡堅樹にスコットランドは面食らった
「5、4、3、2、1、ゼロー!」
電光掲示板の時計が試合終了を示す後半80分に近づくと、横浜国際競技場を満員に埋め尽くした6万7666人の大観衆は、自然とカウントダウンを始めた。
ちょうど80分を知らせるホーンがスタジアムに鳴り響いた時、スクラムハーフの田中史朗は後方で待つフルバックの山中亮平へパス。それを受けた山中がタッチにボールを蹴り出した瞬間、この10年間、日本ラグビー界が最大の目標として掲げたW杯ベスト8の悲願は叶った。
それにしても、後半のスコットランドの逆襲には鬼気迫るものがあった。前半を終えた段階では21対7という大差でジャパンにリードを許していたにもかかわらず、後半に入ると怒涛の反撃。後半55分には1トライ1ゴール差の28対21にまで肉薄したのである。残り時間は約25分。多くの日本人が逆転されることを覚悟したのではないだろうか。
トライを決めるべく前進を続ける相手に対して圧力をかけ続けた。今大会におけるジャパンの強さの基盤となっているディフェンス力が、いかんなく発揮された時間帯だ。
■福岡のボールキャリーは116メートル
勝因を挙げればきりがないが、やはり選手個々の能力が4年前よりも格段に上がったことが大きい。
とりわけこの試合で輝きを放っていたのが、2トライをマークしてプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたウイング福岡堅樹だった。
ボールキャリーの116メートルは、両チームの中でダントツのトップ。前半17分に松島幸太朗の先制トライを絶妙なオフロードパスで演出したかと思えば、39分にはラファエレティモシーのグラバーキックをトップスピードで走りながらに片手でキャッチし、そのままインゴールに走り込んでトライを決めた。
極めつけは後半開始早々の42分。相手の腕の中にあったボールを自ら奪い獲ってターンオーバーすると、そのまま相手を振り切って独走トライを決めたシーンである。
「ただ走ってトライを決めるだけの選手にはなりたくなかったし、チームのみんながあれだけ体を張ってディフェンスをしてくれている中で、自分もディフェンスの部分で何かチームに貢献できることはないか? と常にな試合中に考えながらプレーしていました」
試合後のミックスゾーンで、ディフェンス面での貢献度の高さを指摘された福岡は、満面の笑みでそう語った。
これまでの3試合は、開幕前の南アフリカとのテストマッチで負傷した影響で先発から外れていたが、満を持してスタメンに名を連ねた大一番で大活躍。スコットランドにしてみれば、面を食らった格好だ。
アイルランドに続き、スコットランドも撃破したジャパンは、最終的にプールAを首位で通過することになった。
これによって10月20日の準々決勝ではプールBのかかく2位と対戦する。相手は4年前のW杯でひと泡吹かせたあの南アフリカである。
「日本は非常に結びつきの強い団結したチームで、ずっと一緒に過ごしてきたことが分かる。きっと南アフリカ戦は接戦になるだろう」
そう語ったのは、4年前に日本に圧勝しながら今回、白旗を挙げることになったスコットランドのグレガー・タウンゼンドHC(ヘッドコーチ)だ。
その言葉の真意は、あと1週間ほどで判明することになる。
(スポーツジャーナリスト・中山淳)
