【名女優逝く】

11月1日(金)

皆様こんにちは。

今日の記事

新喜劇の桑原かずちゃんショック

「八千草薫の‥ファン」

最後の名女優かもしれない

あと誰がいるやろう?

若い時はめちゃくちゃ綺麗だったけども年を取っても可愛いい人でした

女性が年取ったらこうあるべきだといつも思っていました

八千草薫さん「美しさと哀しみと」で見せた底知れない怖さ

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八千草薫さん(C)日刊ゲンダイ
八千草薫さん(C)

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 八千草薫さんが逝った。

享年88。八千草さんほどの大女優になると、「昭和を代表する女優が亡くなった」と毎回のように報じられるが、彼女は平成の活躍も見事なものだったと思う。昭和に限定して語ってほしくない。

 八千草さんといえば、最近では倉本聰脚本のテレビドラマ「やすらぎの郷」(2017年)での清楚な姿が頭に浮かぶ。少しのんびりした感もある戦前からの大女優の役柄がとても似合っていた。

なかでも瞠目(どうもく)したのが、時折見せる心根の芯の強さだ。彼女の魅力として可憐さや美しさがよくいわれる。確かにそうだが、そこに強さが重なるととんでもない凄みを帯びる。強さで思い出すのが、川端康成原作、篠田正浩監督の傑作「美しさと哀しみと」(1965年)だ。

八千草さんは京都に住む画家の役で、弟子役の加賀まりこと愛し合うのだが、あることで加賀が挑発した後に見せた八千草さんの行動が凄まじい。加賀の両頬を交互に叩いたのち、さらに怒りが爆発して縁側にあった鳥籠を蹴飛ばすのだ。映画史上、鳥籠を蹴飛ばした女優は彼女だけではないか。

 新境地でもあったこの作品ににじみ出た芯の強さこそ、「やすらぎの郷」にも受け継がれていると見るべきだろう。可憐さ、美しさだけの女優では全くない。内に秘めたものが突発的に飛びでてくる。そこには表情とは裏腹な底知れない怖さも際立つ。名だたる監督や脚本家たちは、そのことを熟知していたに違いない。

「阿修羅のごとく」や「岸辺のアルバム」など70年代のテレビドラマにも魅せられた。八千草薫さん。亡くなられても、どこか笑顔の表情が浮かんでくる方だ。ただ、この笑顔の奥にあるものはなかなかに深い。ご冥福をお祈りする。

本日の逸品
淡路産 紋甲烏賊(もんこう)
kou01[1]