【ボヤキは永遠なり】
2月21日(金)
皆さんこんにちは
今日の記事
味のある話しはノムさんらしい
理想の打順を「1番から9番までイチロー」と答えた野村監督

「王になあ、みんな持ってかれた。本塁打、打点でしょ。オレの記録なくなっちゃった」
むしろ、監督としてはオレのほうが上と、それは実績も証明していることで、この優越感が打撃成績の敗北感を凌駕していたと思う。それは、野球観の違いを聞いたとき、はっきり知らされた。
この発言について、野村監督に質問した。王さんとは違いますか? 即座に答えが返ってきた。
「そうかな。オレやったらイチローがいいな。1番から9番まで」
ノーヒットで1点取るのが一番いい、というのが監督の考えだった。
先頭打者が四球で出塁する。盗塁してバントで三進。犠牲フライで1点取る。これはID野球でなく、頭の問題でもなく、「気持ち」の問題なのだという。
「そうやって1点取るとベンチが盛り上がる。出塁した選手、バントした選手、盗塁するのに相手バッテリーの癖を知って、サインを出したベースコーチ、犠牲フライ打った選手。ミーティングで直前のデータを取ってきたスコアラー。みんなが貢献するんやから、喜び分かち合って、チームに一体感が生まれる。勝とう、いう気になるやろ」
最期まで頭脳明晰「野村流ボヤキ」の健康効果を医師が解説
古田への“口撃”はともかく、プロ入り1年目の田中将大が打たれても負けないことを表現した「マー君、神の子、不思議な子」、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」など、それぞれのボヤキの局面をズバリと表現した名言が目立つ。前向きな内容が多く、上司に評価を下げられて「ふざけるな」とグチる不満とは違うだろう。
豊富な読書でプラスの刺激
B4コピー用紙2センチにわたる厚みを持つ野村ノートに代表されるようにとにかく勉強熱心。実はキラリと光るボヤキは豊富な読書に裏打ちされている。生前、妻の沙知代さんに「言葉を知らないなら、本を読みなさい」と読書を勧められ、自著「言葉一つで、人は変わる」では読書の有益性に触れている。
「勉強というと、何かを強いるイメージがありますが、何でもいい。好きなことを学び続ける姿勢が大切なんです。野村さんは読書で得られた教養や知識をベースに、時には批判を込めてボヤく。新しい情報を仕入れることのプラスの刺激がたっぷりで、ストレスなどマイナス要素をうまく吐き出しているから、最期まで頭脳明晰だったのでしょう」(米山公啓氏)
含蓄あふれるボヤキは豊富な読書量に裏打ちされているのだ。
■ボヤキが脳を守る
楽天が初めてAクラス入りした2009年には、「ボヤキ」が新語流行語大賞のトップ10入り。その授賞式で「僕がボヤかなくなったらご臨終ですよ」とスピーチして笑いを誘ったものの、その翌年、解離性大動脈瘤を発症。ピンチを克服してさらに10年にわたって、ボヤき続けた。ボヤキは永遠。野村氏の生活ぶりには、元気な脳を守る秘訣も詰まっている。
本日の逸品
紋甲いか
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肉厚で噛み応えあります!