【感染者名簿公表】

5月9日(土)

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愛知県HPで感染者名簿公表の大失態 損害賠償金取れるのか

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個人情報の誤掲載について、謝罪する愛知県の吉田宏保健医療局長(左)ら(C)共同通信社
個人情報の誤掲載について、謝罪する愛知県の吉田宏保健医療局長(左)ら(C)共同通信社

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 感染者の個人情報が一斉にさらされた――。愛知県は5日、県内で感染が確認された新型コロナウイルスの感染者396人の氏名を県ホームページ(HP)に誤って掲載したと発表した。

資料は5日午前9時半ごろから約45分間アップされ、午前10時すぎ、県民から「HPに患者の個人情報が出ている」との指摘を受け、県は該当部分を削除した。この間、HPには739件のアクセスがあったという。

 通常、県は感染者のデータから個人情報を削除してHPで公表しているが、5日午前9時半に削除前の氏名などを含むデータが掲載されてしまった。同じ職員がファイルの作成と承認を行ったことが原因だった。

県感染症対策室の担当者はこう言う。
「これまでのところ、公表による被害情報は寄せられていませんが、対象者全員に連絡を取り、おわびしています。『分かりました』と、許していただける方もいれば、『損害賠償を検討している』という人もいます」

■全国各地で差別が横行

感染者を巡っては全国各地でさまざまな差別や嫌がらせが起きている。5日には、軽症者の受け入れを開始したばかりの栃木県宇都宮市のホテルでボヤが発生し、放火の可能性が疑われている。

名前を公表されてしまった愛知県の感染者も、この先、被害を受ける恐れがある。感染者は、県に対して賠償金を請求できるのか。山口宏弁護士がこう言う。

「損害賠償は確実に取れますよ。コピーされたら出回るのですから。特に地方だと壁にペンキを塗られたり、石を投げられたりしています。感染者の烙印を押されると大変な目に遭うことが社会通念になっています。秘匿しておかないと迷惑がかかるということでマスキングしていたものを、地方公共団体のHPに掲載してしまったわけですから。賠償額は、公表されたことで、どれだけの実害が出たかどうかによります。騒動が収まった後も風評が広がり、就職できないとか解雇されるなど、いつ被害が再燃するか分からない。実害がない場合は慰謝料ですね。心の損害です。それでも数十万から100万円くらいでしょうか」

新型コロナは、誰が罹患してもおかしくないウイルスだ。なのに、感染すると凄まじいバッシングを受けてしまう。名前を公表された感染者にとっては、数十万円の賠償金では割に合わないのではないか。

■感染者の関係性に「恋人」「愛人?」メモ

 名前だけでなく「恋人」や「不倫」など感染者同士の関係や、職業までさらされていた。8日の読売新聞によると、愛知県のウェブサイトには一部の感染者に関して、職業や「恋人」「愛人?」など感染者同士の関係に関するメモ書きまで掲載されていたという。

5日午後の誤掲載発表後、県には苦情電話が殺到し、7日の段階で100件を突破。感染の事実を公表されるだけでも甚大な被害なのに、隠しておきたい関係までさらされたのではたまったものではない。