【講談再ブーム】

10月4日(日)

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今の講談界を支えているのは女性 その数は男性の倍だ

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神田鯉栄(左)と神田蘭(C)日刊ゲンダイ
神田鯉栄(左)と神田蘭(C)

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 古典芸能はいくつかの流派などに分かれているのが普通だが、講談はどうなっているのか。

「講談には2つの団体があります。私の師匠2代目神田山陽がつくった日本講談協会と、講談協会です。私が神田一門の総領で弟妹弟子は両方の団体にいますが、みんな師匠山陽の弟子です。日本講談協会の会長は私の妹弟子の神田紅で、講談協会の会長は一龍斎貞水先生です。81歳の貞水先生は人間国宝で、一番古い現役の講釈師です」

ちなみに、松鯉師匠は日本講談協会の名誉会長を務める。

講談協会には一龍斎、宝井、田辺、神田、桃川という江戸時代から続く派がある。

「例えば6代目一龍斎貞山先生は『赤穂義士』で売れたので、『義士伝は一龍斎のお家芸だ』なんて言います。すごく売れた人がいると○○派のお家芸と言う傾向があるんですね。初代の神田伯山は『徳川天一坊』で蔵を建てたという川柳ができたほどで、神田派のお家芸といわれるゆえんです。宝井派は4代目の宝井馬琴先生が軍談で売った。田辺派はあのヒゲの一鶴先生が弟子を多く残しました」

現在、日本の講談師は66人。男性21人、女性が倍以上の45人いる。

「私には弟子が8人いて半分が女性です。神田一門には女性が多いんですな。師匠が女性好きだったからね(笑い)。マスコミもまたスケベだから若い女性の講釈師を話題にする。師匠が女性の弟子を多くとったことは講談界全体に人材が増えるという意味でよかったってことです(笑い)」

 講談に女性が多いのには他にワケもある。

「落語は話し言葉ですからね。八っつぁん熊さんで江戸かたぎのべらんめぇ口調だから、女性はやりにくい。その点、講談は物語を読む芸ですから女性でもやりやすい」

衣装も男と女では異なる。

「噺家の女性は男着物着てますね。黒紋付きがよく似合います。女性の講釈師は派手な女着物を着て袴をはいてやっています。男仕立ての着物でやれば、いかにも江戸前の芸人でかっこいいと思いますけどね」

大袈裟にいえば、現在の講談界を支えているのは女性。古典芸能なのに女性活躍では最先端を行っている。

(構成=浦上優)

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