【バリバラ】
10月18日(土)
皆さんこんにちは
雨もようやく上がりました!
今日の記事
障碍者の番組を見たことがあります。
障害者が明るく前向きなトーク番組
「こんな番組もあるんだと」と感心した記憶があります
部落問題もズバッと切り込むNHK「バリバラ」の知恵と覚悟
みなさんはNHKのEテレで放送されている「バリバラ」をご覧になったことがあるだろうか。2012年から放送されている障害者を主役にしたバラエティー番組だ。
現在は、「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティーにとっての“バリア”をなくすバリアフリー・バラエティー」となっていて、障害者に限らず、いろんな問題にズバッと切り込んでいる。これがすごいのだ。毎回、驚かされる。
先日のテーマは部落問題だった。番組では、アフリカ系アメリカ人の男女2人が、大阪の部落といわれるエリアを訪れる。彼らは「アメリカにも差別される地区がある」などと話しながら、現状をリポート。そこに住む人たちにも話を聞いていた。
私のように東京で育っていると、こうした問題を身近に感じることは少ない。それだけに意義のある番組だと感じるし、NHK大阪放送局の制作だけあって、重いテーマを軽やかに笑いを交えながら紹介していくやり方にも感心させられる。
最近は新しいマンションも建設されて、差別と無縁の人たちも住むようになっているという。部落といっても、以前のように全員が差別を受けるような状況ではなくなってきたようだ。それでもなお、令和の時代を迎えても、いわれなき差別を受ける人たちがいることは、日本社会が抱える大きな問題である。
ただし、多くのメディアは遠巻きに見ているだけで、扱おうとしてこなかった。ややこしくて面倒な問題と考えて、踏み込むことを拒んできたのだ。もちろん、取り上げ方を間違えれば、差別を助長してしまうのではないかという心配もあるだろう。だが、メディアが見て見ぬふりをすることで部落問題がフタをされ、かえって差別を温存させてしまうことにつながってきたのではないか。
「バリバラ」は、そこにグッと入り込み、タブー視されてきた問題を露見させている。少し前には、「LGBT温泉旅」と題して、多様な性を生きる人たちが混浴でリラックスしながら語り合うという回があった。ほかでは思いつかないような、思いついたとしてもやれないようなテーマや企画を取り上げていくのだ。こうしたことを公共放送がやるというところもすごいと思うが、もしかしたら公共放送だからやれるのかもしれない。
いずれにしろ、ぜひ一度、ご覧になってほしい。放送は毎週木曜日の午後8時から。土曜日の深夜(日曜日)の午前0時から再放送もされている。
1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2017年、旭日小綬章受章。
本日の逸品
新米が新潟から届きました!
新潟県下田産 コシヒカリ

焼き魚と食べて下さい!