【リアル半沢】

12月25日(金)

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UFJの頭取に就任

本当のモデルがいたんだ。知らなかった

原作者の池井戸潤さんはかつて旧三菱銀行に勤務していた経験がある。そのときの同期入行組のひとりが、くしくも22日、三菱UFJ銀行の次期頭取に昇格することが明らかになった半沢淳一取締役常務執行役員だった。

「お客様に何倍返しできるか、着任してから」…三菱UFJ新頭取の半沢淳一氏

13人飛び越え就任、「現場の声を極力吸い上げる」と抱負

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は24日、傘下の三菱UFJ銀行の頭取に半沢淳一取締役常務執行役員(55)が昇格する人事を正式に発表した。2021年4月1日付。上席の副頭取や専務計13人を飛び越え、同行では初めて常務から頭取に就任する。経営陣の若返りを図り、デジタル化の推進や構造改革を加速させる。

三菱UFJ銀行の頭取就任について、記者会見する半沢取締役常務執行役員(24日午後、東京都千代田区で)
三菱UFJ銀行の頭取就任について、記者会見する半沢取締役常務執行役員(24日午後、東京都千代田区で)

 同行の三毛兼承かねつぐ頭取(64)はMUFGの会長に就き、同行の会長には堀直樹副頭取(59)が昇格する。MUFGの平野信行会長(69)と同行の園潔会長(67)は、いずれも同行の特別顧問に退く。留任するMUFGの亀澤宏規社長(59)は記者会見で、今回の人事について「変革をより一層進めるための世代交代」と説明した。

 半沢氏は経営戦略を練る経営企画部長や、トヨタ自動車などを担当する名古屋営業本部長を歴任。19年からはコンプライアンス(法令順守)の担当役員として、国際的な規制厳格化への対応を指揮してきた。会見では「現場の声を極力吸い上げ、施策を変えていく」と抱負を述べた。

 低金利が長期化し、特に住宅ローンなどの個人向け融資で収益をあげづらくなっている。デジタル化によるコスト削減やビジネスモデルの転換が経営課題だ。

「半沢、来週どうなるんだ」

 旧三菱銀行に1988年入行した「バブル組」で、人気小説シリーズ「半沢直樹」の作者・池井戸潤さんと同期だ。テレビドラマ放映の翌日には、周囲から「『半沢、来週どうなるんだ』とからかいを受けた」。池井戸さんから「同じ半沢同士、新風を」と異例のエールも受け、「名字は覚えてもらえるので、営業はしやすかった」と笑う。

 経営戦略を長く担当し、早くから頭取候補と目された。旧三菱信託銀行や旧UFJ銀行との統合にも関わった。三毛兼承頭取は「困難な時もチームの力を最大限に引き出す、激動の時代にふさわしいリーダー」と評する。

半沢直樹の「倍返しだ」にちなみ、「頭取としてお客様に何倍返しできるかは、着任してからお答えしたい」。リップサービスの通り、コロナ禍と低金利の荒波をしなやかに乗り越えられるか。手腕が問われる。(田中俊資)

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 88年東大経卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。19年6月から取締役常務執行役員。埼玉県出身。

本日の逸品

とらふぐの刺身(てっさ)

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ふぐの上手い季節です!