【緊急事態宣言発令】

4月23日(金)

皆さんこんにちは

とうとう禁酒令が発令された

25日から当分の間休業することになりそうですが

正式に明日報告したします。

今日の記事

バッハ会長が来日する時には、感染を最も抑え込めている状態にしたいという意向がありそうですね。来日を意識して宣言期間の終わりを決めようとしているのでしょうか。

「バッハさん東京に来ないで!」小池知事が白旗を上げる日

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頑張ってますアピールだけじゃ…(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ
頑張ってますアピールだけじゃ…(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ

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 3度目の緊急事態直前の東京で、言葉の魔術師・小池知事が完全にコケている。

「可能な限り、東京に来ないで」

16日金曜の定例会見で小池知事は語気を強めてそう訴えたが、全国民の失笑を買っただけだった。

このフレーズ、都庁の役人が事前に作成した会見原稿にはなかった文言である。知事本人の指示で急きょ挿入された。ある都庁幹部は「評判が悪かったのに、ご本人はお気に入りのようです。まるで炎上商法みたいですね」とあきれていた。

思えば1年前、「密です、密です」と連呼していた頃の小池知事には余裕があった。しかし今や、手詰まり感と悲壮感しか伝わってこない。

そんな小池知事を評して「何もしていない」と酷評する人もいるが、正確に表現すれば、何もしていないのではなくて、有効な対策を先手を打って講じることを「何もしていない」のである。自治体のリーダーとして、これは致命的だ。

例えば、飲食店への対策。昨夏、鳴り物入りで導入された「虹のステッカー」制度は、当初から自己申告制で実効性が疑わしいと指摘されていたが、その後、半年以上に渡って改善されることはなく、お店任せで東京都は放置してきた。

それが、第4波が危惧されるや、協力金支払いの前提にコロナ対策リーダーの設置を強要したり、都職員がこれ見よがしに見回りチェックを始めたり、そんなこと、他の自治体ではとっくに実行していることだ。何を今更、である。

■二階幹事長「詣で」だけは欠かさない

その一方で、自民党二階幹事長へのお願い詣では決して欠かすことがない。

20日午後4時、小池知事は自民党本部にいた。二階幹事長とは緊急事態宣言の要請のほか、ワクチンの重点供給についても意見交換したという。

「火が燃え盛っている所は出来るだけ重点で抑えられるよう、ワクチン確保にもっと声を上げていい」

二階氏からそうアドバイスされたようだが、これとても、すでに識者から指摘されていたことであって、首都東京のトップとして都民の生命・健康を守る立場にあるのなら、もっと早い段階で強く国に進言すべきだったのではないか。

だが、小池知事は、そんな批判や反発を招きかねない、自分にとって危険な行為は絶対にしないし、できないのである。所詮、小池知事には、矢面に立って責任を一身に受け止める勇気や気構えなど、これっぽっちもない。やっていることといえば、聞こえのいい言葉で取り繕って「やってる感」を醸し出すことだけなのである。

■緊急事態宣言の要請も政治的な駆け引きの産物

さて、小池知事に頼られてご満悦の二階幹事長は、このところ威勢がいい。

15日、五輪開催に関して問われた二階氏は、「とても無理ということなら、スパッとやめないといけない」と五輪中止に言及した。この発言を額面通りに受け止めるのはどうかと思うが、20日の二階・小池会談の裏テーマに挙っていても不思議ではない。複数の変異型コロナによる感染急拡大と、ワクチン接種の大幅な遅れを考慮すれば、「プランB」として五輪中止のシナリオが密かに検討されていると考えるべきである。

そんな折、来月17日にもIOCバッハ会長が来日する。これを見越して、3度目となる緊急事態宣言は、ゴールデンウィーク期間だけか、長くても来月15、16日までと報道されている。まさかバッハ会長が羽田空港に降り立ったらそこは緊急事態宣言下の東京だったというブラックジョークでは洒落にもならないからである。

つまり、今回の国への宣言発出要請ですら、都民本意の視点など欠片もなく、あくまで五輪開催をにらんだ政治的な駆け引きの産物に過ぎないのである。小池知事がバッハ会長に対して「会長、東京は無理です。東京に来ないで」と言わせないためのお膳立てに利用されているのだ。東京のトップがこれでは、コロナ禍に翻弄される都民はたまったものではない。

「プランB」の可能性が高まる中、今、小池知事のやるべきことは唯一つだ。コロナ対策に全力で取り組む姿勢を都民・国民にアピールすること、そして、緊急事態宣言を利用して一時的にでもコロナ感染を押さえ込んだように見せかけることである。

仮に五輪中止になった場合、必ずや責任の押し付け合いが始まる。その時、「悪いのは菅政権」と言い張るには、今の頑張りが不可欠なのである。

「最大限の努力はしたが、力及ばずダメだった。国の動きは遅く、頼みのワクチン供給も滞った。だが、開催都市の長として責任を痛感している。ついては……」

頑張ってますアピールと巧妙な責任逃れの先に、政治家・小池百合子の最終章が待っている。

澤章東京都環境公社前理事長

1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。YouTubeチャンネル“都庁OB澤章”を開設