【コロナ担当大臣の発言】

7月16日(金)
皆さんこんにちは
梅雨明けした
今日の記事
何を思って発言したのか理解できない。
収まらない感染者で「一網打尽的なやり方で一掃してやろうか!」とでも血迷ったのか?
個人の口撃(こうげき)は嫌いだが
人は窮地に立たされた時に「普段の付き合い方」が大事
残念だが、この人にはどうやら無いようだ
西村大臣は反省ゼロ!今度は“密告奨励制度”も…ゴマスリ、パワハラ気質の悪評だらけ
公開日: 更新日:
“密告奨励制度”はまるで戦中「隣組」、疑心暗鬼を呼ぶだけの愚策(西村康稔コロナ担当相)/(C)日刊ゲンダイ
“密告奨励制度”はまるで戦中「隣組」、疑心暗鬼を呼ぶだけの愚策(西村康稔コロナ担当相)/(C)日刊ゲンダイ

拡大する

 世論の猛反発を受け、金融機関と酒販業者を通じて飲食店を締め上げる方針を撤回した西村コロナ担当相。だが、まったく反省などしていない。メディア・広告やグルメサイトを使って飲食店に圧力をかけるプランは「やる」と言っている。

◇  ◇  ◇

西村氏が当初、「飲食店対策のための関係機関への依頼」として列挙したのが金融機関、酒類販売業者、そしてメディア・広告だ。14日に開かれた衆院内閣委の閉会中審査で、酒の提供停止要請に応じない飲食店の広告の取り扱いについて、「順守状況に留意してもらうよう依頼を検討している」と説明した。

「ぐるなび」などのグルメサイトを使った監視システムは、2日の会見で発表。利用客に飲食店のコロナ対策をチェックさせる“密告奨励制度”を7月中にスタートさせる意向だ。

「まるで戦中の“隣組”で、疑心暗鬼を呼ぶだけの愚策です。メディアへの協力要請も、憲法が保障する言論の自由に抵触しかねませんが、メディアは票にならないし、黙って言うことを聞くとナメきっているのでしょう。この政権の体質がよく分かります」(政治評論家・本澤二郎氏)

こんな卑劣な飲食店イジメを考えつく西村氏はどういう人物なのか。非難の的だが、自民党内からもかばう声は聞こえてこない。

「とにかく人望がない。上にはぺこぺここびへつらって、年長者でも格下の相手には偉そうにする。安倍前首相から官房副長官に抜擢された時も、先輩格の杉田副長官を自分の部屋に呼びつけて“オレの方が格上だ”と言わんばかりの傲慢な態度を取っていたことは有名です。メリットがない相手とは話しもしない。党内でも、内心は『早く辞任してくれ』と思っている人が少なくないでしょう」(自民党関係者)

3年前の西日本豪雨の際も、安倍前首相を囲んで「赤坂自民亭」と称する宴会に興じる写真をツイッターにアップ。安倍前首相にゴマをするつもりが炎上し、総スカンを食らった。

西日本豪雨のなか、「赤坂自民亭」と称する宴会写真をツイッターにアップ(西村康稔大臣本人のツイッターから=2018年)
西日本豪雨のなか、「赤坂自民亭」と称する宴会写真をツイッターにアップ(西村康稔大臣本人のツイッターから=2018年)

拡大する

心身を病む秘書官たち

 発売中の「週刊文春」が「西村康稔コロナ相 飲食店イジメ男の急所を撃つ」と題して、灘高から東大、通産省というエリートコースを歩んできた西村氏の上昇志向やパワハラを報じている。

東大時代から政治家への野心を抱き、ボクシング部で<政治家はルックスが大事だから顔は殴らないでと頼んでいた>というのが鉄板ネタ。

<政界への足がかりとなったのは結婚だった。お相手は岸信介元首相の“国家老”として知られた故・吹田愰元自治相の愛娘>で、<安倍家の“ゴッドマザー”である洋子さんは、吹田氏に感謝の念を抱き続けている>という。

それで森元首相や安倍に可愛がられ、要職を歴任してきたのだが、<西村氏のパワハラ問題には、後見人のはずの安倍氏も匙を投げたようだ>とも書かれている。

文春は今年2月にも西村氏のパワハラを報じたが、その内容が凄まじい。部下への配慮は一切なく、夜中に突然「明日の朝まで」とメールで指示を出して、間に合わないとブチ切れる。150連勤で月の残業100時間超というブラックな職場環境で、西村氏がささいなことでも怒鳴るため、財務省から来ていた秘書官はストレスで消化器系をやられて職務続行が不可能に。内閣府出身の秘書官も過労で体調を崩して入院してしまったというのだ。

その後もパワハラはやまず、<「残業が多いのはお前らの能力が低いせい」 大勢の前では情報が漏れるため、少人数を集めてこう面罵するようになった>というから陰湿だ。

最後まで残っていた経産省出身の秘書官も今月で交代。<長時間労働で腰痛を悪化させ、起き上がれないほどになった><交替が決まると「ようやく終わった」と喜びを露わにしていた>という。

飲食店に対する恫喝も、持ち前のパワハラ気質ゆえということか。

西村氏とは灘校・東大の同窓である精神科医の和田秀樹氏は「頭はすごくいいけれど、人の気持ちへの共感能力が極めて低い。地元兵庫や記者も、上から目線で不遜なところがある嫌な人という印象を持っているようだ」という――。

灘→東大法→官僚→米留学→政治家という秀才の大欠点

西村氏は灘高校から東京大学法学部を経て旧通産省に入省し、米国メリーランド大学で国際政治経済学の修士号を取得した、秀才中の秀才ともいえるキャリアの持ち主だ。

私自身、西村大臣の発言に関して、夕刊紙や週刊誌の政治家担当の記者から、灘校の同窓ということで取材を受けた。記者たちは西村大臣の言動に感じられる「上から目線」にかなりの反感を抱いているように思えた。

「現政権の中でいちばん性格が悪い」と言い切る者さえいた。

実は、私自身思い当たる節がある。灘校の先輩と後輩という関係のためか、一度、自民党の会報か何かのために対談を引き受けたことがあるのだ。

遅刻しても謝罪なし、相手に傲慢な印象を与えるだけ

依頼された仕事だったが、大臣は10分か15分ほど遅れて対談場所にやってきた。それについて詫びる、謝るということはしなかった。あくまでこちらの当時の印象だが、先輩に対する口の利き方でもなかった。

私も大人なので、対談はなごやかな雰囲気で終えたが、正直、不快感だけが残った。本人はそのつもりはなかったのだろうが、傲慢な印象を受けたのも確かだ。私に限らず、ほかの政治記者などにこのような態度を取っているのなら、嫌う人も増えるのはしかたない。

これまで一度週刊誌(週刊文春2013年7月4日号)でベトナムでの買春疑惑を報じられたものの、大きな失策や問題発言もなく、優等生の政治家だったが、一回の失言でこれだけひどい非難が生じ、あちこちのメディアから「待ってました」と言わんばかりに叩かれるのは、身から出た錆ということだろう。

コロナ禍で飲食店が倒産したり経営危機に陥ったりする中、金融機関に働きかけて圧力をかけるような荒っぽいやり方は、経済再生が職務の大臣がすべきではない。