【ロコ・ソラーレ銀メダル飛躍】
20日、女子カーリングの日本代表ロコ・ソラーレ(LS)が2大会連続の表彰台となる銀メダルを獲得した。スキップ藤沢五月(30)は日本勢初の決勝進出に「日本のカーリング選手の皆さんがオリンピックで金メダルを取ることがもう笑い話、夢ではない。実際に起こり得る目標になったという意味ではカーリング界にとっては大きな一日だったと思います」と胸を張った。
2015年に現メンバーを編成してから約7年。16年世界選手権2位、18年平昌五輪銅、今回の銀と国際大会で着実にステップアップしてきた裏に2人の男の存在がある。
13年から日本代表のコーチを務めるカナダ出身のジェームス・ダグラス・リンド氏(37=通称JD)は練習中、選手とともにリンクに立ち、氷の状態の掴み方、戦術などを伝授。相手の戦力分析にもたけており、試合中に1度だけ認められている作戦会議のためのタイムアウトでは的確な指示を送り、ピンチを救ってきた。コロナ禍で大会中止が続いた昨年はカナダでの練習場所確保にも尽力するなど支えてきた。LSのメンバーは「JDの教えを受けて選手として救われた部分は多い」と口を揃える。
主に戦術面がJDなら技術面は日本協会強化委員長を務める柳等氏(57)の助言が功を奏した。工学的にカーリングを研究するプロジェクトチームのメンバーでもある柳氏は体格、パワーで上回る海外勢に対抗するため、スピードを重視。LSメンバーにストーンの向きを変えたり、威力を調節したりする「スイープ」で世界一の速さを身に付けさせた。今ではライバルから「クレイジースイープ」と恐れられている。
LSの躍進に名指導者ありだ。
藤沢は「もし自分に声を掛けるとしたら『絶対いつかまたこの舞台に戻ってこい』と言うと思う」と意欲。吉田知は「私たちは誰ひとり、満足していない。今日から、またここから始まるんじゃないかと思っている」と先を見据えた。鈴木夕湖(30)は「4年後というより、私の中では世界選手権。世界一を決める大会で優勝したい」と目標を掲げた。
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