【脱100均】
4月24日(日)
皆さんこんにちは
今日の記事
120円ショップになるかも
もう「100円ショップ」ではいられない…原材料高騰に円安直撃、大手に“脱100均”の動き
バブル崩壊後、長らく続いたデフレがいよいよ終わろうとしている。
1年前に108円だったドル円相場は20日、約20年ぶりに129円を突破。これまで「円安は日本経済にとってプラス」と主張してきた日銀の黒田総裁だったが、「大きな円安や急速な円安はマイナスが大きくなる」と牽制コメントを出すほど円の独歩安に見舞われている。
ウクライナ侵攻以前から上昇していた原材料価格や人件費に、急激な円安が追い打ちをかけ、生活必需品の価格が上昇。庶民生活に打撃を与えている。
今や生活に欠かせない100円ショップは、もはや“100均”を維持できない状況だ。オープンから15年、地元で愛されてきた100円ショップ「まさし」(東京都中央区)は4月20日で閉店した。
「閉店は原材料高騰に円安が重なり、お店を維持できなくなったためです。商品を製造する会社も廃業しているところが増えています」(店長の堀内啓吾氏)
運営会社は100円ショップを都内で9店舗展開するが、順次店を閉めていくという。中小では事業継続が難しい状況の中、大手は「脱100均」の動きを見せている。
「ダイソー」を運営する業界最大手の大創産業は昨年3月、高価格帯の「スタンダードプロダクツ バイ ダイソー」の1号店を渋谷にオープン。その後、新宿、銀座、梅田にも進出させている。
「高品質な国産の包丁やタオル、文房具などの日用品を330~1100円で販売する高価格業態で、同社は女性をターゲットとした食器やインテリア商品などを扱う300円均一『THREEPPY』も展開しています。高価格帯の強化で収益の落ち込みをカバーしているところです」(マーケティングアナリストの渡辺広明氏)
従来の100円均一は120円、150円と値上げされる可能性が高いと渡辺氏は話す。
一方、この状況下でも「100円均一」1本で全国に1800店舗以上展開するのが、大手のセリアだ。
「現在、値上げも高価格帯への展開も予定しておりません。100円均一だからお客さまに支持していただいている面が大きいため、お客さまをがっかりさせないよう材料や仕様の見直し、セルフレジの導入などでコストを削減しながら、100円均一を維持していきます」(セリア営業部)
企業努力で何とか100均を維持していくというが、いずれにしても高品質・低価格が当たり前の時代は終わろうとしている。
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